KATAZOMEとは
祖母の実家が郡上市高鷲の伊勢型紙の職人
職人に誘われ、いつの間にか踊り助平になったデザイナー
そんな2人が
日本一浴衣を着るまち、郡上八幡
何百年と続く郡上おどり
そんな古き良き郡上の伝統文化を引き継ぐ一助になりたい
という想いから始まった踊り浴衣、踊りてぬぐい専門のお店です。

伊勢型紙とは
主に着物や浴衣、てぬぐいを染めるために使う道具。
三重県鈴鹿市にあり、500年以上前から続く伝統工芸の一つです。
特殊な紙を切り絵のように切っていき、型紙を制作します。
東京の江戸小紋、金沢の加賀友禅、京都の京小紋、京友禅、沖縄の紅型なども伊勢型紙で染めており、日本の着物のデザインを制作していた産地になります。
現在、伊勢型紙の職人は20人弱、平均年齢70代後半という技術が消滅してしまう危機にあります。
KATAZOMEではその技術を使い、浴衣、てぬぐいを制作、販売しています。

注染とは
てぬぐい、浴衣を染色する技術の一つで、120年以上前の明治初期にできた技法です。
産地は主に浜松、東京、大阪などにあります。
特殊な糊で防染し、生地の上から染料を注ぎ、模様を染めます。
浴衣、てぬぐいはもちろん、以前はアロハシャツなども制作していた歴史があります。
現在、浜松の注染工場は5件。
職人の数も減少し、産地としての存続も難しい状況になっています。
KATAZOMEでは、浜松の注染工場、曳馬染工場に依頼しています。

シルクスクリーン、プリントと
注染の違い
『どちらが勝っている、こっちの方が絶対いい。』
そんなことは思っていません。
それぞれに得意不得意があり、できる表現、できない表現があります。
でもできれば、それぞれの違いを知ってほしいという想いもあります。
もしよければご覧ください。
シルクスクリーン
得意なこと
- 細かい表現
- どのような色も再現可能
- どのようなものにも印刷可能
苦手なこと
- 柄がパキッと出過ぎる
- 表面のみ色を入れるので、裏が真っ白で表裏がある
注染・伊勢型紙
得意なこと
- グラデーション、ぼかしなどができる
- 全て手作業で制作するため、同じものは二度と作れない
- 染料を染み込ませるため、表も裏も同じ色
苦手なこと
- 細かい表現ができない(2mm以上必要)
- 希望の色にできるだけ近づけるが、手作業のため、少し色が違うことがある
- ぼかしやグラデーションなど、デザイン通りにいかないことがある